日払い・週払いから正社員になれる道がここにある――株式会社スタンディング・オン

更新日:2018.11.14 Wed

企業インタビューの第一弾は、「株式会社スタンディング・オン」さん。

スタンディング・オンさんは、滋賀県に本社を構える人材派遣会社で、京都でも事業をおこなわれています。

 

社長の佐藤さんは、偶然にもわたくし黒兵衛と同じ大学の出身です。

また以前は、ホームページに関する市場調査に協力いただきました。

このようなご縁もあり、今回、京トークでインタビューを実施しました。

 

──アンケートに関して佐藤様のブログ記事でも紹介してくださり、ありがとうございました。

本日はよろしくお願いいたします!

 

よろしくお願いします。

 

スタンディング・オン 佐藤さん

株式会社スタンディング・オン

代表取締役 佐藤文哉さん

1971年5月24日生まれ。
2004年に(株)スタンディング・オンを設立。
趣味は囲碁・将棋、愛犬と散歩、野球観戦、競馬観戦。
妻、長男との3人暮らし。

 

働く人に喜んでもらうなかで、人材派遣業の良さを感じた

──スタンディング・オンさんの事業内容についてお聞かせください。

 

弊社は人材派遣業をしており、今年(2018年)で15期目に入ったところです。

中でも事業は主に4つ分かれています。

 

一つ目は、リフトマンの正社員採用です。

フォークリフト、玉掛け、クレーンに特化した正社員を採用し、製造業の派遣や請負をしています。

 

(フォークリフト:荷役用のつめ(フォーク)を車体前面に備えた荷役自動車

玉掛け:クレーンのフックに、荷を掛けたり、外したりする作業

クレーン:巨大なものや重いものを吊り上げて運ぶ機械)

 

二つ目は、一般作業や事務などの派遣業務です。

滋賀を中心に、京都や大阪の仕事で日払い派遣をおこなっています。

 

三つ目は、翻訳・通訳のサービスです。

英語、中国語をはじめ幅広い言語の翻訳や通訳を、弊社のスタッフが担います。

 

四つ目は、エンジニアの派遣や紹介も行っています。

未経験のエンジニア希望者を採用・教育し企業へ派遣や紹介を行っています。

企業様のご要望に応じて日本語堪能なベトナム人エンジニアを派遣しています。

 

──幅広い仕事の人材派遣を実施されているんですね!

佐藤さんが会社を始められたきっかけは何だったのでしょうか?

 

私は中学生や高校生の頃から社長になりたいと思っていたんです。

 

裕福な家庭に育ったわけではないので、お金が欲しいという気持ちがあり、同世代には負けたくないと思い、会社を始めました。

 

──そのような思いがあり会社を始められたのですね。

なぜそこで人材派遣業を選んだのでしょうか?

 

佐藤文哉社長 インタビュー

 

サラリーマンとして働くなかで偶然出会った仕事が人材派遣業だったからです。

 

スタンディング・オンを始める前は、人材派遣の会社でサラリーマンをしていました。

また別の会社では役員を担当させてもらったこともあります。

 

私は人材派遣の会社で働くなかで、自分には見える技術が無いから「この仕事ならモノを作ったり、売ったりせずに事業を始められるのでは」と思いました。

そして自分で会社を立ち上げ、人材派遣業を始めました。

 

人材の仕事は自分にも合っていると思いましたし、派遣を通して働く人に喜んでもらうなかで「良い仕事だ」という思いを強くしました。

 

──人材派遣業に必要な力はありますか?

仕事の心構えについてお聞かせください。

 

仕事って何でもそうですが、自分の強い思いや熱意が必要だと思います。

また、人材業は人をとりまとめ、人に仕事を任せるのが仕事です。

なので、先頭に立って人を引っ張る姿勢が大切ですね。

 

フォークリフトの資格取得費用を会社が負担

フォークリフト

※フォークリフト:荷役用のつめ(フォーク)を車体前面に備えた荷役自動車

 

──スタンディング・オンさんではリフトマンの正社員採用を実施されています。

御社では、フォークリフトの免許取得費用を負担しているんですよね。

 

フォークリフトの免許取得費用(4万円前後)は弊社で負担しています。

免許の取得には3、4日程度かかります。

 

フォークリフトは現場で教え、自信をつけてもらい、次の現場に行ってもらいます。

私は、人を育てるという思いで指導をおこなっていますね。

 

──技術をつけたい、免許が欲しいと考える方にとってすごく嬉しいですね。

 

労働者が安定して生活を回せるように

スタンディングオン 日払いサイト

スタンディング・オンでは、日払いの仕事を多く提供している(※公式HPより)

 

──御社では日払いの仕事も紹介されていますね。

 

はい。スタンディング・オンでは日払いの仕事も紹介しています。

 

弊社で日払い仕事の派遣をおこなっているのには、一つの目的があるからです。

それは、「就労支援」です。

 

最初は日払いでも、段階を追って、目指すは「1カ月に1回の給料」というように持っていく仕組みです。

なので、弊社は労働者がいつまでも長いあいだ日払いで働くことを奨励していません。

 

──なるほど。安定した働き方を手にする最初のハードルを下げるという意味で日払いなんですね。

 

僕は子をもつ親として、例えば自分の子どもが日払いの仕事で生活を続けていったときにどう思うかっていうのを考えるんですよ。

やっぱり、心配じゃないですか。

 

月一の給料で生活を回して安定的に。

その日の仕事を探さなくてもいいように。

 

だから、最終的には労働者が月払いの仕事を得たり、正社員になってもらうことを目指しているんです。

 

──日払いの仕事をきっかけに、正社員など安定した生活を得ることができた方は多いのですか?

 

弊社の請負現場の人もみんな最初は日払いですよ。

でも今は10人くらい正社員として働いています。

 

私は、労働者が安定して生活を回していくことを目指しています。

そうすれば本人も親御さんも企業側も安心じゃないですか。

 

そういう気付きを労働者に与えるように弊社の社員にも教育しています。

働く本人たちの努力に対してサポートするのが大切だなと思いますね。

 

──安定した生活を送る大切さを労働者に伝えて、サポートしているのですね。

 

ただ、労働者にそういう安定して生活を回すことを強制することはしないですしね。

子どもに「勉強せえ」って言ってもやらないのと同じですね。

大人も強制されたらやらないし、やったとしてもモチベーションが上がりません。

 

なので、本人に気付きを与えて、本人が自ら進んでできるようにできたらいいと思います。

自分から能動的にやらんと身にならんやろうと思いますし。

 

──確かに、本人が主体的に取り組むことが大切ですね。

ちなみに、労働者本人に能動的に仕事をしてもらうコツは何かありますか?

 

待つ、見守る、辛抱する。

あと、ちょっとアドバイスするとかね。

 

決して命令にならないように気をつけています。難しいけどね。

だからコミュニケーションは技術が必要なんですよ。

 

人それぞれやし一概には何とも言えないですけどね。

 

ただ、弊社に入ってくる人は、自分の子どものように思っています。

だから僕は厳しいですし、他人事のようには接したくないです。

 

京都との関わり

 

──スタンディング・オンさんは滋賀に本社を構える会社ですが、何か京都と関わりはありますか?

京都でも派遣スタッフの求人を提供されていますね。

 

京都でも企業様のご依頼がありますからね。

 

フォークリフトは草津の請負ですべてやっていますが、そこから卒業して京都の企業に働きに行っている人は少しいますよ。

フォークリフト、玉掛け、クレーンなどの技術が必要な京都の会社に人材を派遣しています。

製造業がメインですね。

 

──京都では、伝統工芸や観光業が盛んなイメージがあります。

これらに携わる派遣の仕事も多いのですか?

 

伝統工芸や観光は国や行政がやっているので、あまり僕ら民間にまわってくる仕事はないですね。

 

ただ、弊社は通訳・翻訳の仕事も請け負っています。

翻訳チームがいるので、英語・中国語など主要な言語はほぼ翻訳できますよ。

 

今抱える心配な面を解決する事業を生み出したい

 

──スタンディング・オン様の今後の展望をお聞かせください。

 

自分の考えや行動できちんと働ける人はいいんやけど、そうじゃない人も多いわけですよね。

そういう人たちをどう支援するかっていうのは私自身よく考えています。

 

たとえば高齢者の人や障がい者の人、若年者でもぶらぶらしているような人。

中堅でも時代に乗り遅れて仕事に就くことができない人とか。

 

そういう人たちをいかにスキルを磨いて仕事をできるようにするのかっていうのは考えています。

 

──労働者にどのように意欲をもってスキルをつけてもらうかが大切だということですね。

他にも何か考えておられることはありますか?

 

また、現場も高齢化が進んでいます。

独り身も多く、60過ぎる人が何人もいるし、年をとると体力も落ちます。

現場で通用しなくなってくる人も増えてきています。

 

そういう彼らに今から「勉強せえ」、「スキルをつけろ」って言っても難しいと思います。

そう考えたときに、「簡単で、生活もある程度保証できる仕事」を提供できないかと考えています。

 

フルタイムで働くことが難しい人も多いじゃないですか。

ただ、だからといって2、3時間で終わる仕事もあまりないんですよね。

それだったら、私がそのような仕事を作ろうかなという思いです。

 

また、障がい者の生活支援をしている会社も増えてきています。

今のままではみんな困るやろなって思っているので。

そこで、弊社もそういう事業を視野に入れています。

 

今抱える心配な面や困りごとを解決するような事業に繋げることができればと思います。

 

──本日は取材をお受けいただき、ありがとうございました。

 

ありがとうございました。

 

まとめ

 

京トークを運営する株式会社プラスワンでは、学生インターンがホームページに関する市場調査を実施していました。

この調査に協力してくださった企業の一つが、スタンディング・オンさんです。

 

インタビューでは、社長の佐藤さんの「労働者が安定して働き、安定した生活を送ることができるようにしたい」という熱い思いを伺うことができました。

また、労働者本人に能動的に働いてもらうための姿勢やコミュニケーションを学びました。

 

スタンディング・オンさんは、リフトマン、日払い派遣、通訳・翻訳、エンジニアなど、幅広い人材の派遣をおこなわれています。

リフトマンの正社員採用では、フォークリフトや玉掛け、クレーンの資格を取得することができます。

仕事の技術をつけたいという方は、ぜひチェックしたい会社ですね。

 

また、京都でも人材派遣を実施しています。

技術をつけて安定して京都で働きたいという方にもおすすめです。

 

この度は、取材をお受けいただき、誠にありがとうございました。

 

 

【株式会社スタンディング・オン】

本社

〒520-2144 滋賀県大津市大萱1丁目18-14本郷ビル2F

TEL.077-543-4106 FAX.077-543-4109

設立 2004年5月10日
事業内容 

フォークリフトの派遣・請負

一般労働者派遣事業・人材紹介業(販売系・事務系・営業系)

製造派遣・アウトソーシング業

翻訳・通訳の受託

エンジニアの派遣・紹介

外国人技能実習制度、外国人学生のインターン制度のご案内

ホームページ https://kso-de.com/
連絡先 Email:sta-on@kso-de.com

 

 

この記事を書いた人: 黒兵衛
【くろべぇ】合気道が趣味で少年部指導員として日々奮闘中。 じっとしていられない行動派で実は寂しがりや。 一人がさみしいので夜は友達とご飯を食べに行くことが多い。

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