【学生団体Vol.2】祭りで商店街をつなぎ想いをカタチに!「そらたねプロジェクト」
広報記事で学生団体を応援するシリーズ第2弾!
(ちなみに、第1弾はこちら)
京都市北区にある新大宮商店街(以下:商店街)を拠点に、周辺地域の大学に通う学生有志により行われている「そらたねプロジェクト」さん。
10月に「そらたね祭」を開催するという情報を聞きつけ、取材にやってきました。
なぜ学生有志が集って商店街の祭りを企画する活動を行っているのか、その活動の実態はどんなものか、詳しく話を聞いてみたい!
インタビューに答えてくださったのは、団体代表の番匠さん、渉外担当の岸本さん、広報の石﨑さんです。
※インタビュー原稿は敬称略で記載しております。
参加型の地域交流で新大宮商店街を盛り上げたい
――いきなりですが、10月27日の土曜日にお祭りが開催されるとか?
番匠:私たち「そらたねプロジェクト」の活動として、7月に「夏祭り」、10月に「そらたね祭」と、年2回のお祭りを企画運営しているんです。
詳しい開催時間や内容など今の段階では未定ですが(取材は8月に実施)、唯明寺で行うパフォーマンスに向け、いろんなパフォーマンス団体にオファーを出しているところなんですよ。今は20団体ぐらいに声をかけています。
学生主体ではありますけど、商店街の人たちと学生がつながる企画にしたいと思ってます。
――今の段階でもいいので、具体的なイベント内容をもう少し詳しく教えてほしいです!
番匠:そうですね~。例年開催しているミニライブは盛り上がりますから、今年もやりたいなって思ってます。
後は、お花屋さんで売りものにならない落ちた花を利用した本のしおりやUVレジンを使用したアクセサリーへの再利用とか、商店街と学生のコラボ企画を狙ってます。
それに今年は、そらたねプロジェクトが始動するきっかけになった立命館大学の太鼓サークル「和太鼓ドン」も呼んで、演奏を披露してほしいと思っているんですよ。
――それは楽しそう!先ほど、7月には夏祭りを開催したって言っていましたが、そちらはどんな内容だったんですか?
番匠:実は、去年の夏まつりが台風の影響で中止になってしまったので、とても悔しい思いをしたんです。だから今年は、かなりみんな気合が入ってましたね。
岸本:商店街の長さは1キロメートルほどで、その中に商店さんや企業さんがいろんなブースを出したんです。食べ物もあれば、子供向けの遊びのブースとか。歩くのが難しいほどたくさんの人が商店街に集まったんですよ!
出店しているお店の多くは、子供が自分のお小遣いで楽しめるように100円などの低めの価格設定にしています。
石﨑:ライブもいろんなところで開催したので、「こんなにたくさんの人、どこから出てきてん!?」と思ったぐらいでした(笑)。
そらたねプロジェクトとしても、食べ物のブースを3つ、遊びのブースを3つの計6ブースを出店したんですよ。
――そんなにたくさん(驚)。当日は大忙しでしたか?
番匠:それはもう(笑)。当日はボランティアスタッフも50人ぐらい来てくれて、すごく頑張ってくれたので助かりました。
夏祭りは4月の新歓が終わった頃から準備をはじめるんですが、3カ月で準備した結果が本当に大成功で終わって感激でした!
石﨑:「商店街の想いを形に」をコンセプトに毎年頑張っているので、今年は何としても成功させたかったですし、次の10月にもつなげていきたいと思ってます!
シャッター商店街に活力を!プロジェクトは16代目に突入
――この「そらたねプロジェクト」の活動は、何がきっかけだったんですか?
番匠:最初は、シャッターが閉まっているお店が増えている商店街を見て、この商店街をどうにか盛り上げたいっていうことだったと聞いてます。
――結構長く活動している団体なんですよね?
番匠:私は16代目の代表なんです。そらたねプロジェクトは、先ほども少しお伝えした立命館大学の太鼓サークル「和太鼓ドン」がパフォーマンスのできる場所や機会を探していて、商店街にある唯明寺で演技を披露することになったことが始まりです。
じつはそこは、立命館大学の理事長が住職をしていたお寺なんです。
そのメンバーが商店街を見て、盛り上げたいと思って、思いついたのがお祭り企画だったというワケです。
――16代目!!そんなに歴史のある団体だったんですね。
石﨑:そうなんですよ、だから4月の新歓シーズンは勧誘がほんとに大変で(笑)。大学の授業で教授にお願いして話をさせてもらったり、チラシを作成したり、友達や新入生に声をかけたりと、この活動を続けてもらえるようにも頑張っています。
岸本:今のメンバーは14名で、ほとんどが京都産業大学の学生です。あとは大谷大学の学生が一人だったかな。2回生と1回生がメインで活動しているのですが、いつでもメンバー募集してます!大学も問いませんし、興味があれば見に来てほしいなって思ってます。
――活動内容はどんな感じですか?
岸本:お祭りの企画運営としては、幹部として運営するもの、チラシを作るもの、イベント企画をするもの、パフォーマンスをするものと班に分かれて活動してます。
毎週木曜日にはみんなで集まって、情報共有もしているんですよ。
――ズバリ!そらたねプロジェクトの魅力とは?
番匠:団体として歴史のあるところが強みかなって思います。OBOGの方々とも気軽に連絡を取れますし、困ったときにすぐ相談することもできます。
それに、商店街は深く関わろうと思えば、どこまでだって関わっていけます。商店街の理事をしている片桐さんとは、よく相談もさせてもらって、いろいろと企画を考えたりもするですよ。
普通のサークルであれば、OBOGの方とは連絡が取れるかもしれませんけど、商店街の理事の方と相談して企画を運営するなんて、なかなかない経験だと思ってます。
石﨑:私は大学に入学して、その年の5月からはもう参加しているんですけど、何か地域に関することを勉強したいなってずっと思ってたんです。
授業だけじゃなくて、生の声というかね。
学部の授業で、そらたねプロジェクトの人がチラシを配りに来たことがあったんです。そのチラシを見たら、他の大学の学生もいるし、活動場所も大学から近いしいいなって。
気になって活動をのぞきに来たら、すごく団体の雰囲気も商店街の雰囲気も良くて、一緒に参加したいって思ったんです。
岸本:実際に入って活動してみると、考えることが本当に多いんです。勉強だったら、ある程度の答えは参考書に乗ってますけど、企画に関しては実際にやってみて、どうなるかっていうことだけ。今までの実績はありますけど、明確な答えがないんです。
だからみんなで話し合って、すごく考えて。時にはしんどいこともありますけど、周りが本当に楽しい人たちなので頑張れているって思います。
あと、みんな商店街を活性化したいという同じ気持ちなので、それも素敵だなって思うんですよ。
お祭りだけじゃない。今後はフリーペーパーなどで商店街の中の繋がりを作りたい
――10月27日はもうすぐですね!でも、その活動が終わると、もうひと段落というか、また来年の7月までは少しずつ準備をする感じなんですか?
石﨑:広報班で、フリーペーパーを作ろうかって話をしているんです。
それは、商店街を外部の方に宣伝するという目的ではなくて、新しいお店と昔からのお店のつながりを作ることができたらなって思っているんですよ。
――新しいお店と昔からあるお店の繋がりですか?
石﨑:みなさん、一国一城の主ですから、いろいろ考えていることもあると思うんです。でも、普段は普通にお店を営業しているし、じっくり想いを話し合うなんて機会も取れないと思うんですよね。
どういう思いをもって商店街で商売をしているのか、商店街の将来についてどう思っているのか、なかなかお店同士であれば照れて聞きにくいような内容も盛り込んだり、学生目線だからこそ聞けるようなことを聞いたり。
今はまだ準備段階ですが、2カ月に1回ぐらいのペースで、フリーペーパーを発行していけたらって思っているんですよ。
岸本:商店街の内側から初めて、徐々に人を巻き込んでいければとも考えていますね。最終的には、京都新聞に載せてもらうのを目標にしてますね(笑)。
ここは通学路なのに、人も少なく、商店街のことをあまり良く知らない人が圧倒的に多いと思うんです。だから認知度を高めて、より多くの学生が「新大宮商店街に行きたいよね」って言ってくれるようにしたいです。
番匠:今のメインは私たち学生団体だけで活動していることが多いのですが、もっと商店街の方々を巻き込んで、一緒に盛り上げていければって思っています。
――もっともっと、活躍の場が広がりそうですね!今日は本当にありがとうございました。
まとめ
商店街の店が消えていく…。そんな場所は、きっと全国に山のようにあると思います。
しかし、この新大宮商店街では、盛り上げようと頑張っている学生団体があり、その成果もジワジワと出てきているようです。
最初は、この商店街の年1回のお祭りを企画運営することからスタートし、その活動は徐々に広がりを見せています。
大きなイベントとしては、10月27日(土)に開催される「そらたね祭」。いま聞いた内容が、実際にはどんなイベントへと成長しているのか、ぜひ私も足を運んでみようと思います!
また、今回の記事を読んで興味のある方はぜひ、Twitterかインスタで連絡してみてください。お祭りのボランティアスタッフも募集中とのことなので、すぐにでも活動を体感することもできますよ。
【そらたねプロジェクト】
学校 | 京都産業大学、大谷大学ほか |
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メンバー | 14人(2018年現在) |
活動内容 | 祭やイベントの企画運営 |
活動時間・場所 | 毎週木曜日19時〜 みんなの基地(新大宮商店街) |
@SorataneFes2018 | |
@soratanefes |
この記事を書いた人: 京トーク編集部
京トーク編集部です。
大好きな京都で生活をし、京都に住んでいる人や京都を訪れる人に、もっと京都を楽しんでほしい!と思い、日々記事を更新。
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