【京社長 Vol.0】学生時代から最高執行責任者 株式会社Rubik’s社長・山口拓宏
同志社大学在学中に執行役員や最高執行責任者として2社で働き、なんとこの春にはさらに自身で会社を立ち上げ、社長としての活動もスタートさせたという山口拓宏さん(以下:ぐっさん)。
現在は3つの会社を掛け持ちしつつ、パワフルに活動しているというぐっさんに、会社の役員として働くことになった経緯から、新しい会社のことまでいろいろ聞いてきました。
力のある学生のさらなるステップアップを目指し「株式会社Rubik's」を立ち上げ
―ぐっさんはついこの間まで学生をしながら「株式会社NextKeyman」という会社では執行役員、「株式会社PACkage」にて最高執行責任者を務めていて、それは続けながら新しい会社を立ち上げたと聞いたのですが、新しい会社を立ち上げようと思ったきっかけを教えてもらえますか?
(※以下、会社名から株式会社を省略)
新しく立ち上げた「Rubik's」は、映像やイラスト、ITにSNSなどの企画・プロモーション事業を展開していき、それを学生の力で、学生の目線で作り上げるというのが他にはない強みです。
例えば、eスポーツ市場では「デザインを考えて下さい」「映像を作って下さい」などの依頼がたくさんあるので、PACkageとも連携しながら作り上げていきます。eスポーツに関しては、PACkageが得意としている分野ですから、協力してもらうこともあります。
最初は自分で会社を立ち上げようと思っていたわけではなく、僕自身が作りたい、やりたいって思ったことをNextKeymanの役員とかに話をしていたんですよ。そうしたら、自分で会社作ってやった方がいいよって言われて、後押ししてもらった感じですね。
―そうなんですね。新しい会社の強みが「学生の力」ということでしたけど、働いているのは学生ってことですか?
そうですね。学生といっても、もうホームページ制作をプロ並みにできる人、映像で賞を取っている人、デザインがめちゃめちゃ上手にできる人、うちで働く以前からフリーランスのように対企業で働いていた人と、本当にバラエティ豊かな人材が揃っているんです。
バラバラで活動するより、Rubik'sの専属クリエイターとしてもっとでっかいサービスを立ち上げましょうって提案して、仲間になってもらいました。
でも、学生で力があるなら誰でもいいわけじゃないですよ。僕、一緒に働く仲間にはすごくこだわりを持っているんです。自分が社長になったら、働く仲間のことも自分で管理できると思ったので、これも起業しようと思った理由の一つになるかな。
―メンバーの紹介を拝見すると、新3回生が多いようですね。一応学生ですから、就職活動とかをする人も出てきてしまいそうですが…。
社会人になるまでの踏み台じゃないですけど(笑)、Rubik'sは学生が、学生時代から自分の能力を高め、活かしていくための実践の場にしてもらえたらいいと思っているんです。
Rubik'sとしても、就職活動などでココに勤めて、こんな活動していましたっていう経歴が評価されてくれば、社会的にも認められますよね。学生時代にRubik'sで働いていたこと、働くことが一つのブランドになってほしいと思ってます。
もちろん、そのままココで働きたいという要望があれば、それも考えていきます。
親元を離れてから挑戦することに躊躇が無くなったかも(笑)
―子どもの頃から好奇心旺盛って感じのイメージですね
子どもの頃ですか?何にも考えてない子どもだったかも…。いろんなことに興味をもって、躊躇なく飛びこんでいくっていうのは大学に入ってからだと思います。
僕は福岡県出身で、大学をきっかけに京都に来て、ひとり暮らしを始めたんですけど。別に親元にいて窮屈とか、束縛を関いていたわけじゃないですが、なんかすごく自由だって気持ちになったんです(笑)。
1回生の時にはNPO 法人を立ち上げて、その副理事も務めていました。
―なんか、また新しい経歴が(笑)。どんなNPO法人だったんですか?
国際協力系というか、海外に学校立てるプロジェクトや、チャリティーイベントのマネジメントをしていました。僕がメインとしていたのは、裏方で指揮をしたり、スタッフ同士のミーティングをして、うまく運営していくようにする感じですね。
高校の時、シンガポールへ研修に行ったりもしたので、いま思えばその時から、海外に関わる仕事がしたいなって思っていたのかもしれないです。
大学では中国や韓国を専門に勉強していたので、学生時代には後輩たちと韓国に行って、フリーハグを行ったこともあるんですよ。
いろんなことにチャレンジしてきた結果、マネジメントとか運営とかの仕事に向いてるのかな、めっちゃ面白いやんって思えてきたんです(笑)。
PACkageも、eスポーツに興味を持った時に知って、テレビゲームで何億ものお金が動く世界って面白そうっていう好奇心だけで入りましたからね。
自分がこうやりたいなって思ったままに動いて、目の前のことに打ち込み進んでいった結果が、今あらわれているという感じです。
今ある場所で成果を上げておけば次に繋がる、その場その場で成果を出すとか、常に誠実にお客さんに接するっていう姿勢は、幸運を引き寄せると実感しています。
本好きを活かした起業も決めてます!
―いままだ起業したばかりだとは思うのですが、今後の展望とか目標などを教えてもらえますか?
個人としての目標は、韓国語の資格をとるために勉強しています。eスポーツがいま、韓国ですごく流行っているんですよ。ビジネスレベルまで韓国語を習得できたら、韓国でも仕事を展開したいと考えています。
後は、将来は本関係で起業するって決めてるんです。
―本で起業?想像ができない…。具体的に聞いてもいいですか?
そもそも、本は読みます?大学生って一般的に、1カ月にいくら書籍代で使ってると思います?
―う~ん、あまり本は読まないかも。私は1カ月にしたら1,000円ぐらいですね。でも、周りの友だちも同じくらいだと思います。
でしょ。それって、僕にしたらすごい衝撃的なことなんですよ!僕、Twitterで本の紹介をしているぐらいなんですけど、月に2万かそれ以上は書籍代に使ってますしね。
でも、出版業界は売り上げが減少していると言われていますし、生協(全国大学生活協同組合連合会)のレポートでは、大学生の1カ月の書籍代が1,540円って出ているんです。しかもこれ、平成10年は2,000円程度ですし、この10年でほとんど変わってないってことですよね。
大学生が本を読むようなきっかけを作れたら、それは社会貢献になるんじゃないかなって思うんですよ。学生時代にも、1つの本について議論したり、それぞれが好きな本に関するプレゼントをするようなイベントを開催したことがあるんですけどね。
読書をエンタメ化して、いかに本を読んでもらうかって視点でビジネスをしようかなって考えてます。
でも具体的にいつ頃とか、目標を決めたりはしないんです。目標は外部的要因であって、自分がそれに左右されるのがイヤだなって思ってしまうので。
―目標は決めないんですか⁉それは会社としても?
そうですね。もちろん、個人で目標を設定しているのかもしれないですけど、会社として、部下に目標を決めさせたり、ノルマを設定したりすることはないです。
決めてしまったら、委縮して良いパフォーマンスを発揮できないんじゃないかって思うんですよ。達成できなかったら繕ったりするでしょうし、それってしんどいですよね。繕わないような人間関係や環境を大切にしています。
あと、楽しいがモチベーションの好奇心型のほうがどんどん仕事もするし、楽しくなると思うので、僕はそっちを大事にしています。
―楽しいがモチベーションになるってありますよね!じゃあ、夢とかは?企業に絡むのではなく、ぐっさんとしての将来的な夢はありますか?
40歳ぐらいで、お金があったら、大豪邸を立てて家の中にはバーと書斎と映画スタジオを作ることですね。で、それまでにお世話になった人たちが自由に来て寛げるような無料ラウンジを作ります(笑)。
―楽しそう!今日はありがとうございました。
インタビューを終えて
学生時代にインターンなどで、企業で働く人は数多くいますが、執行役員や最高責任者として働き、卒業後には自ら起業するという人は、なかなかいないんじゃないかなと思います。
これだけ聞くとめっちゃパワフルなイメージですが、ぐっさんの印象はずっとフラット。お話している雰囲気は優しく穏やかで、確かに本好きの男性という感じです。
自らの好奇心を大切にして、仕事を楽しみながら取り組む姿勢は、ぜひ真似していきたいと思いました。
インタビュー中に出てきた、ぐっさんの本紹介のTwitterは「ぐっさん@読書せよ兄さん(@next_taku)」で検索してみてください。本の紹介だけでなく、イベントなどの紹介もされていますよ。
この記事を書いた人: 小梅
最近朝活をはじめた意識高めの女子大生。大学ではアルティメットにハマり、活発に動きまわっている。
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