公認会計士を目指す現役京大生の一日に密着をこころみた件
学生の街、京都。
京都には数多くの学生がおり、彼らの生き方は様々です。
そんな中、京都で一番忙しいのではないかという学生を見つけました。
それが今回密着させていただく篠田樹さんです。
彼は大学在学中に公認会計士の資格取得を目指しており,その私生活は驚くほどにハードでした。
彼の一日を見てぜひ彼の忙しさを体感してみてください。
そして皆さんの大学生活を振り返り、今後について考えるいい機会にしていただきたいと思います。
また、公認会計士に興味がある学生の方のために「サークルやバイトとの両立はできるの?」、「大学の何年生から勉強を始めたらいいの?」などの不安や疑問についてのインタビューも行ったので是非参考にしてみてください。
それではさっそく篠田さんのプロフィールから。
【プロフィール】
篠田樹 (Tatsuki Shinoda)
京都大学経済学部4回生
出身高校 灘高校(兵庫県)
サークル テニスサークル「popcorn」
趣味 カメラ
京トークライター寺田の友人。
現在公認会計士を目指し、大原簿記法律専門学校(通称:大原)と京都大学のダブルスクールをしている。
次に簡単に公認会計士と大原簿記法律専門学校について説明します。
公認会計士になるには
公認会計士になるには公認会計士試験に合格しなければなりません。
合格するには3000時間もの勉強が必要とされています。
試験の内容は二つあり、マークシート方式の短答式試験が年に2回、それに合格すれば論述方式の論文式試験が年に1回あります。
合格率としては短答式が10%ほど、論文式は30%ほどです。
大原簿記法律専門学校(京都校)
言わずと知れた資格の専門学校。
公認会計士試験の合格者のおよそ4割が大原で講座を受講しています。
篠田さんの受講している公認会計士の講座にはおよそ100人の生徒がおり、京大生、同志社生、立命館生がほとんどを占めているそうです。
前置きが長くなってしまい申し訳ありません。
それでは篠田さんの1日(土曜日)に密着していきましょう!!!
密着スタート!!
AM5:00 起床
早い!!!早すぎる!!!!
篠田さんは毎朝5時に起きて、5:30~7:00まで自宅で勉強しているそうです。
ちなみに彼は大原に通うために三回生の時に大原京都校から自転車で5分のマンションに引っ越しました。
本気で公認会計士を目指すために、無駄である通学時間を削りたかったとのこと。
なんという意識の高さでしょう。
AM7:00 カフェでテストの予習
自宅で勉強を済ませ、彼が向かった先はカフェ。
土曜の朝は決まってこの時間にカフェで勉強をするそうです。
内容を見せてもらいましたが解読不可能でした。
カフェの名前は「VELOCE(ベローチェ)」。
場所は大原京都校のすぐ隣という彼にとって最高の立地!!
この店の特徴は何といってもその安さです!
アイスコーヒーがたったの210円で飲めるのだから驚きです。
勉強場所に困っている学生にはぴったりですね。
AM10:00 大原でテストを受験
大原ではカリキュラムの後半にさしかかると週5日もテストがあるのだとか。
そのため、テストの予習と復習に毎日かなりの時間を取られてしまうそうです。
僕はすでに眠気が来てしまったので彼がテストを受けている間先程のカフェで爆睡していました。
PM12:30 昼食
定食屋に行き、急いでご飯を済ませます。
ご飯中に少しだけインタビュー。
——朝から昼まで勉強漬けでしたが、サークルやアルバイトとの両立はできているのですか??
篠田:大原に通い始めて最初の半年ほどはできていましたが、現在はアルバイトをしていません。
勉強量が増えていくのでアルバイトにあてる時間が無くなってしまうのです。
——サークルも参加していないのでしょうか??
篠田:サークルには時々顔を出しています。息抜きしないとやっていられませんから(笑)
この前は思い切ってサークルの合宿に行ってきました。
うまく時間をやりくりすれば多少は遊べると思いますよ。
PM13:30 またまたカフェで自習(テストの復習)
朝と同じ「ベローチェ」でテストの復習。
すでに僕の平均勉強時間を余裕で超えていますが彼はまだまだ元気です。
笑顔で問題に取り組む姿勢に狂気すら覚えました(笑)
PM16:00 京都大学付属図書館で論文作成
次に篠田さんが向かったのは京大生に大人気の自習スペース、京都大学付属図書館(通称フトショ)。
ここには24時間自習できる「24」や、ホワイトボードやクッションなどが完備されており自由に議論できるスペース「ラーニングコモンズ」等々があります。
彼は大学生。やはり大学の勉強もおろそかにすることはできません。
ここではゼミの論文をみっちり3時間作成していました。
ちなみに論文の内容は「アパレル業界におけるセレクトショップ型SPAの今後の課題」だそうです。
ちょっとよくわからないので次に進みましょう。
PM19:00 晩御飯
篠田さんおすすめのお店「ひゃくてんまんてん」。
カレーラーメンという変わった食べ物が名物だそうです。
とてもアットホームな雰囲気のお店で、店主のおじいさんがいつも気さくに話しかけてくれるのだとか。
ただし気を抜いていると注文すべてを大盛りにされるらしいので注意が必要とのこと。
関連記事:カレー+ラーメン=∞の可能性?「ひゃくてんまんてん」で名物カレーラーメンを食べてきた【京都 高倉三条】
ここでまた少しインタビュー。
——会計士を目指すにあたって大原などの予備校には通った方がいいのでしょうか??
篠田:予備校には通った方がいいと思います。
周りが普通に学生生活を送っている中で自分だけ追加的に勉強するには、予備校という環境に身を置かないと自分を律することが難しいです。
——なるほど。自分を追い込む環境を作る手段として予備校に通うべきということですね。
篠田:はい。また、遊びに誘われても断りやすいし周りの理解が得やすいという利点もあります。
——いつも遊びに誘ってごめんなさい(笑)ではいつ頃から予備校に通い始めたらいいのでしょうか??
篠田:通い始めるのは早ければ早いほどいいと思います。
1回目で、短答式の試験(1次試験)に合格できる人の割合は予備校に通っている人でも2~3割程度しかありません。
二次試験も考慮するとさらに少数になるので在学中に試験を受けることができる回数が多い方がいい。
実際、私の在籍しているクラスも1、2回生から通い始めている人がほとんどです。
PM20:00 またまたまたカフェで明日のテストの予習
「何回くるんだよっっ!!!!」
おもわず叫んでしまいました。
もうおわかりですね。
我らが「ベローチェ」です。
ちなみに篠田さんの隣に座っている人は、僕と篠田さんの共通の友人である石垣さんです。
彼も篠田さんと共に大学在学中に公認会計士の資格を取得するため日夜勉強に励んでいます。
二人は毎日一緒にベローチェで勉強するそうです。
「一緒に切磋琢磨できる仲間は本当に大切。一人だと心が折れそうになる」。
二人とも口を揃えてこう言っていました。
やはり周りの学生が遊んでいる中、自らを律し勉強に専念するのは相当のストレスがたまるようです。
結局彼らはこのまま23時まで次の日のテストの予習をして自宅に帰っていきました。
ここで篠田さんに公認会計士に興味がある学生へメッセージ。
篠田:生半可な気持ちで目指さないほうがいいです。
特に就活のためのセイフティーネットとして会計士を取ろうとしている人は絶対にやめた方がいいと思います。
そういう人は予備校に80万ほど払っているにもかかわらず1,2カ月程度で心が折れてやめてしまうケースが多いです。
あと、必然的にアルバイトに割く時間が無くなってしまうので、ある程度経済的に余裕がある人でないと難しいと思います。
厳しい言葉ばかりになってしまいましたね。すみません(笑)
ですがそれくらいの覚悟がないとだめだというのを伝えたかったです。
僕自身一緒に目標に向かって努力できる仲間は本当に欲しいので会計士として働きたいという強いを持っている人は僕と一緒に頑張りましょう!!
AM1:00 就寝
篠田さんの長い1日もやっと終わりです。
実は篠田さん、カフェから帰宅後も1時間ほど勉強していたのだとか。
もうお願いだから休んでください!!!!!
まとめ
いかがだったでしょうか。
以上が大学在学中に公認会計士資格取得を目指す篠田樹さんの密着でした。
彼の1日の総勉強時間はなんと15時間半!!
普段一緒に遊んでいる友人が裏でこれほどまで努力しているとは思いませんでした。
「彼と同じぐらい忙しくなれ!!」なんて言うつもりは全くありません。
ですが、学生時代にただ遊んでいるだけでなく、何か明確な目標を持ちそれに向かい努力するという経験は今後の人生を生きる上で貴重な財産になると思います。
冒頭でも申しあげましたが、この記事を見ることで皆さんの意識に少しでも変化を与えることができたら本当にうれしいです。
最後まで読んでくださってありがとうございました!!
この記事を書いた人: 青影
ラーメン大好き野菜嫌いの京大生。一見冷静沈着に見えるが、無類の音楽好きで、フェスに行きまくりハジケテいる。イントロドンなら誰にも負けない。挑戦者求ム。
僕もこれから会計士の勉強しようと思っていまして、灘と京大出てるような方でもこんなに勉強してるだなと刺激をもらいました。この記事何回も読んでます。