チームワークが一番の技術
[壽見金属工業]
グラインダーから飛び散る火花、工場内に響く金属・機械音と人の手。
その中で壽見金属工業の製品は生まれます。
京都府宇治市にある株式会社壽見(すみ)金属工業は、創業33年。食品や電機メーカーの機械をすべてオーダーメイドで、設計から納品までを一貫して行う金属のプロフェッショナル集団です。
クライアントからの細かい要望に応えながら、ここでしか出来ないオーダーメイドの製品を数々生み出し、お客様との信頼関係を築き上げてきました。
金属製品のプロフェッショナル集団。
私たちの強み、それは「完全オーダーメイド」であること。
壽見金属工業株式会社では、一緒に働く新しい仲間を募集しています。
仲間になる条件や、必要なことはなんでしょうか。
まずは、代表取締役の壽見芳正さんにお話を伺いました。
近年の業界の傾向、最近のお仕事の様子はいかがですか?
2012年に誕生したアベノミクスのおかげで、ここ数年は忙しくさせていただいている状況です。弊社はお客様に恵まれており、リーマンショック直後も仕事がなくなるようなことはありませんでした。
主要取引先は、山崎製パン様やPanasonic様ですね。例えば山崎製パン様であれば、コンビニに並ぶ季節ごとの新製品を製造する装置のオーダーを受けています。また、Panasonic様では、部品のオーダーもあれば、装置まで組み立てることもあります。
よく知られた会社ばかりですね!では、壽見金属工業株式会社の魅力とは?
セールスポイントはズバリ「完全オーダーメイド」であること。お客様の欲しいものをヒアリングして設計、製作し、場合によっては現場への設置まで行います。
一般的な金属加工の会社さんの場合、クライアントから送られて来た図面を「製作して納品するまで」というところが多いです。
当社は、その前と後ろまで一貫して行えるのが大きな強みなんです。
お客様からの細かいオーダー、ニーズに応えて一点ものの製品を粘り強く作り上げるところが、特に信頼していただいている理由だと思っています。
あとは同じ金属加工業でも、鈑金製缶加工と切削加工の両方に対応しているのも特色ですね。
クライアントの要望に応じ、徹底して細かいオーダーに応え、毎日同じものを大量生産するのではなく、その都度違った内容に対応します。大きな装置から小さな部品まで、同じものを作ることはほぼないといいます。それが「壽見金属工業でしかできない強み」であり、顧客から選ばれる理由なのでしょう。
最後はとにかくチームプレイが大切なんです。
お仕事をしていてやりがいを感じるのはどんなときでしょうか。
実際に私たちの製品が工場で使われるところを見たり、思っていた以上のものが出来たときですね。
お客様と長い間相談して、一緒に作り上げてきたものが思い通りに仕上がり、装置が動いたときの喜びは、ただただ部品を作るだけではない感動があります。
お客様との関係において最も大切にしていることは当たり前ですが「納期を守る」ことと「品質重視」。同業他社より少しでも、より良いものを納品したいと思っています。
設計、製造、それぞれのセクションの人間が、自分の最大限のノウハウを持ち寄ってひとつのものを作り上げていく。とにかくチームプレイが大切です。
金属工業の仕事は、一人ひとりの職人色が強いイメージがありますが、壽見金属工業では最終的にチームプレイで製品をつくりあげていきます。それぞれのノウハウが積み重なったとき、共に働くことの喜びを感じる瞬間も多いようです。
父から学んだこと。
壽見金属工業は、先代である壽見勝正氏が1986年に一人で創業した会社です。
その8年後、サラリーマンをしていた現在の代表取締役・壽見芳正さんが父親を手伝うかたちで入社し、少しずつ事業を拡大してきました。「父の背中から学んできたことは大きい」と壽見さんは話します。
2代目ということになると思うのですが、お父様への想いを教えてください。
父から教わったことを少しでも現在の社員さんたちに伝えていきたいと思っているんですよ。現場でマンツーマンで声をかけ、場面ごとに私から直接伝えるようにしています。
親父は昔気質で厳格な人。職人気質でぶつかることも多かったんですけど(笑)、自分のモノづくりに対する考え方や方向性は親父から叩き込まれたもので、大きく影響を受けています。
特に「良いものを早く作る」ということに関しての徹底ぶりがすごくて、今でも尊敬しているところです。
モノづくりにおいて、伝えていきたいこと。
仕事をする中で大切にしていることは何でしょうか?
「ユーザーの顔を想像して作る」ということです。自分がもしもお金を出して買うと考えた場合に、納得して買えるものを作りたい。お客さんに喜んでもらえることがモノづくりの基本だと思っています。
一年ほど前、生ごみ処理機の受注をいただいたことがあるんです。ある程度の仕様は決まっていたのですが、それを1から設計して実験、不具合を解消して仕上げました。バクテリアを利用して生ごみを分解するという、金属以外の分野だったので我々にとっても新しい試みでした。
みんなでああでもない、こうでもないと意見を出しながら、完成したときは本当にうれしかったです。
一緒に働くスタッフが少しずつ増える中で、最初から変わらず、何よりも大切にしてきたのは「モノづくりへの姿勢」。
「使えたらそれでいい」という考えではなく、こだわりをもって取り組む姿勢、自分でもほれぼれするような製品をお客様にお届けしたいという思いをスタッフと共有し、後世へと伝えていきたいと、壽見さんは願っています。
製品化するための「かたち」を作り出す。
次に、設計担当の坂本さんにお話を伺いました。
現在のお仕事内容を教えてください。
主に設計を担当しています。ほぼ一日パソコンに向き合ってCADを使った仕事がメインです。こちらに転職する前は製造の仕事をしていたこともあるので、作業が忙しい時は製造のヘルプに回ることもありますよ。
お仕事において、大切にしている事は何でしょうか?
シンプルですけど、とにかく「お客さんが満足してくださる製品を作る」ということですね。壽見金属工業に来てよかったと感じるのは、お客様との打合せからCAD、製造から納品までいろんな仕事をできるのが魅力だと思っています。
お仕事のやりがいや、職場の雰囲気を教えてください。
お客様のご依頼どおりの製品が出来た時です。一番最初の打ち合わせから携わることが多いので、お客様の希望の製品にきちんと仕上がって喜んでおられるお顔を見られるのが一番のやりがいを感じますね。
うちの職場は個性的なスタッフが多いのですが、毎日ずっと同じものを作っているわけではないので、最終的にはチームワークを大切にし、向上心、探求心のある方が活躍して頂けると思います。
坂本さんのこれからの夢は?
仕事については、受注する製品をより良いものにしていきたいと思っています。プライベートでは、子どもを立派に育てたいと思っています。
坂本さんの仕事のパートナー「ステンレス定規」
「胸ポケットにちょうど入るサイズで、私にはなくてはならない相棒です(笑)」
「忙しい時ほど冷静に」がモットーです。
次に昨春に中途入社した、マシニングセンタのオペレーター杉本さんに話を聞きました。
現在のお仕事内容やこちらの会社を選んだきっかけを教えてください。
前職も機械加工を担当していたのですが、こちらの工場見学をさせてもらった時に、いろんな種類の機械があったのがとても魅力的だったんです。
また、マシニングセンタ(コンピューター数値制御指令により自動的に金属加工を行う機械)がとても使いやすく時間短縮できる機械だったこともよかったです。前職の仕事からプラスアルファで溶接や曲げの作業をしたり、スキルアップしている日々です。
前職では決まったものばかりつくっていたのですが、今は様々な種類の素材を削っているので仕事の幅が広がって楽しいです。基本の担当は機械加工ですが、日によって溶接をしたり、据え付け(納品)に行く事もあります。人間、一つのことばかりではなく幅広く仕事をした方が良いなと感じました。
お仕事をされる中で大切にしていることは何ですか?
「忙しい時ほど冷静に」という事を大切にしています。入社したときは未経験のことばかりでかなりテンパっていたのですが、先輩によくそう言って教えていただきました。
入社したときの上司や同僚からのフォローはいかがでしたか?
周りの方からのフォローはいっぱいしていただきましたよ。わからない事だらけだったのですが、聞いたらなんでも教えていただきました。同僚は個性的でそれぞれ得意分野があり、尊敬できる方が多いです。
皆さん特に「溶接」が上手です。ベテランの社員さんの溶接は本当に職人芸なんです。手の感覚でやっておられます。
最近のお仕事での思い出に残ったエピソードを教えてください。
最近のことなのですが、納期ギリギリで間に合うか不安だったのですが、みなさんのおかげでなんとか間に合って…。本当にほっとしました。
どんな人と一緒に働きたいですか?また今後の目標などあれば教えてください。
周りの空気を読んで、動ける人。決して人数の多い職場ではないので、協調性のある人と一緒に働きたいです。今は目標が立てられないぐらいいっぱい吸収している毎日ですが、確実にスキルアップしているなと感じています。
とにかくチームワークが大切な仕事です。
最後に次世代の若きホープ、西岡さんにお話を伺いました。
現在のお仕事内容や職場の雰囲気を教えてください。
前職は車関係の仕事だったのですが、仕事の内容と待遇の良さでこちらの会社を選びました。現在は金属加工全般を担当しています。
朝は8時30分に出社し、朝礼後各自、作業に入ります。お昼休みは休憩室でお弁当を食べて仮眠するなど、ゆっくり過ごすことが多いですよ。
午後も作業で、今は少し忙しい時期なので19時頃に退社しています。いろんなことを日々吸収している毎日です。
どんな人と一緒に働きたいですか?
とにかくチームワークが大切なので、仕事に対して真面目に向き合ってくださる方と一緒に働きたいです。
新しく入社された方には、自分が出来る事はどんどんフォローしたいです。私も入社した時、先輩方に丁寧に教えていただいたので、感謝しています。同僚はとにかくプロフェッショナルが多いので、プロフェッショナルな仕事をしたいという気概のある方がいいですね。
仕事のやりがいや、今後の目標があれば教えてください。
やりがいを感じるのは、やはり苦労して仕上げた製品を納品するときです。
これからは仕事をもっと任せてもらえるように、仕事の幅を広げていきたいです。
取材時も工場で製品に向き合う真剣なまなざしがとても印象的だった西岡さん。会社では若きホープとして期待されています。休日の楽しみはゆっくりお子さんと遊ぶことだそうです。
壽見金属工業の「働き方」
最後に、代表取締役の壽見さんから再び、求める人物像について伺いました。
モノづくりが好きで、真摯に製品や仕事に向きあってくれる人に来ていただければと思います。また、新しいスタッフが入ってくれる事によって現社員のスキルアップや全体のモチベーションが上がって、チーム全体が底上げできて、現場が活気づけば良いですね。
未経験の方でも、先輩社員がフォローしますので応募可能です。まずは比較的簡単な作業から少しずつ仕事を覚えていってもらいます。約1年ほどは様々な業務を経験していただいたうえで、本人の希望と適性で職種は判断します。
いろいろな「働き方」が求められる時代。私は決して長時間働くことが良いとは思っていません。ワークライフバランスを大切にし、長時間の残業をしなくても自分のスキルを上げて頑張った人には、会社としてそれなりの待遇を与えたいと思います。
よくドラマや映画で鐵工所や金属加工会社が借金取りのターゲットであったり、銀行の貸はがしにあったりのシーンにしょっちゅう出てきますが、そんなイメージを覆すような会社を目指し頑張っています。
残業の少ない職場で、お客様に満足していただける製品を生み出すことにより会社に利益が残せて、社員さんの満足度の高い会社を目指していきたいです。
一人ひとりの職人技が試されるような仕事内容でありながら、代表の壽見さんや、社員さんの口から「チームワーク」という言葉がよく出るのが印象的だった。壽見さんの穏やかなお話しぶりの中に、ものづくりへの強い想い、会社や社員さんに対する深い愛情を感じるあたたかい取材となりました。
モノづくりが好きな人、壽見金属工業のモノづくり集団の仲間に加わりたい方は、ぜひご応募ください。
(取材日:2019年1月25日)
募集要項
募集職種 |
①金属加工全般 (溶接・曲げ加工・フライス・旋盤・マシニングセンタ・レーザー加工) ②レーザーオペレーター (CAD/CAMを使ってプログラム作成、レーザー加工機のオペレート) |
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応募資格 |
学歴不問 普通自動車免許あれば尚良し (経験者優遇ですが、未経験者大歓迎です。) |
採用人数 | 若干名 |
雇用形態 |
正社員 |
給与 |
①金属加工全般 200,000円~400,000円/月 (研修期間も同じ) ②レーザーオペレーター 200,000円~350,000円/月 (研修期間も同じ) 平成27年平均年収実績:475万円(入社6年・社員) |
勤務時間 |
8:30~17:30(休憩75分)※受注・業務状況により時間外勤務あり |
勤務地 | 京都府宇治市槙島町吹前97-7 |
休日・休暇 |
<休日> 日曜・祝日他 隔週週休2日制 ※会社カレンダーによる
<年間休日・有給休暇> 年間休日 101日 有給休暇 初年度10日、翌年度移行年1日ずつ増加・最大で20日 |
待遇・福利厚生 |
退職金制度あり マイカー勤務 自転車・バイク通勤可 駐車場自己負担なし |
選考の流れ |
エントリー→書類選考→面接(1回)→内定 ※応募から採用までは2週間程度
採用についてのお問い合わせは、電話:0774-21-4600 採用担当:壽見(すみ)まで。 |
会社概要
社名 | 株式会社壽見金属工業 |
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住所 |
〒611-0041 京都府宇治市槙島町吹前97-7 |
代表者 | 代表取締役 壽見芳正 |
設立 | 1986年4月 |
資本金 | 1,000万円 |
事業内容 | 機械設備設計・製作・施工、建築金物の設計・製作・施工 レーザー加工・鈑金加工・製缶加工・4軸マシニングセンター加工・フライス加工・スロッター加工 旋盤加工等各種金属加工 |
ホームページ |