【学生団体 vol.4】酒・ギャンブル・タバコにまみれた生活から一変!学生団体を立ち上げた理由とは

2019.01.10 Thu

「祇園は僕にとっての庭でした」―――

そう語るのは、学生団体「Kyo Today」を立ち上げた山下隆平さんです。

 

近年、普通のサークルに入るだけでなく、学生団体に入る学生は少なくありません。

しかし、学生団体に加入するだけではなく立ち上げる学生はそう多くはないでしょう。

 

しかも毎日遊び歩いていた学生が学生団体を立ち上げることなど、めったにないのではないのはないでしょうか。

 

遊んでばかりの生活から、どう考えが変化し、どんな団体を立ち上げたのか。

そもそも遊ぶようになった原因とは。

 

山下さんの人生を振り返りつつ語ってもらいました。

社会を”人”から変えていく

 

――大学1,2回生のころは遊んでばかりだったとか。

毎日のように友人と夜の街へ繰り出していました。相当荒れていましたね(笑)

 

でも2回生と3回生の間の春休みに色んな人と出会って、そこから気持ちを改めました。

それと同時に1,2回生のころ遊んでばかりだったことを後悔したんですね。

そこで他の人に同じような後悔をしてほしくないなと思って、団体を立ち上げました。

 

――「社会を”人”から変えていく」をビジョンに掲げています。どのような想いが込められていますか?

大学生は社会に出る一歩手前です。でも、社会のこともよくわからないし、自分のこともよくわかっていない。

だから大学生活で何をしたら良いか分からずただ遊びに時間を費やしてしまいがちじゃないですか。

 

ただそうすると、大学という自分の個性や才能を時間をかけて見つけられる期間を無駄にしてしまいます。

その結果、将来社会で自分が輝ける場所を見つけられず、本人にとっても社会にとっても大きな損失となります。

 

反対に、大学生のうちから自分の個性や才能を見つけられると、非常に大きな財産になります。

というのも大学でやるべきこと、やりたいことが明確になり、時間があるうちに力をつけられるからです。

そんな人たちが増えれば個々人の力が十分に発揮され、社会に大きなインパクトを与えることができます。

 

充実した大学生活を送り、そんな人たちが社会を変える。「Kyo Today」は、そんなビジョンを持って立ち上げました。

 

――実際にどんなことをしているんですか?

社会人×学生をメインに、様々なジャンルの講師を招き、座談会や交流会、ワークショップなどを行っています。

というのも充実した大学生活を過ごすには、社会と自分について知ることが大事だと考えているからです。

 

社会について知ることで、社会でどんなことが求められるのかが分かる。

また、自分について知ることでどんな場所だったら自分が力を発揮できるかが分かる。

 

すでに社会に出て活躍している人との対話を通して、社会と自分について知ることができると考えています。

 

また聞き手の学生がより刺激を受けることを狙って、学生に講師をしてもらうこともあります。

 

――先日初めてのイベントを開催したそうですね。

学生12人に対して社会人4人の方に来てもらい、座談会を行いました。

 

僕たちは少人数で密度の濃い時間を過ごし、参加者全員が良いお土産をもって帰ることを大事にしています。

イベントの満足度も高く、ちょうど良い人数だったのではないでしょうか。

 

イベントの参加者は、就活をしている3回生が多かったです。

ですが、大学1,2回生の人にももっと来てもらいたいですね。

というのも時期が早ければ早いほど有意義に使える時間が長くなるからです。

 

 

――なるほど、まだまだこれからということですね。

「Kyo Today」はまだ立ち上げたばかりです。

これからどんどん加速して価値を届けたいと思っています。

反抗もできない教育環境

――山下さんはどんな家庭で育ってきましたか?

勉強について非常に厳しい家庭で育てられてきました。

小学生のころから週末は1日3時間は無理やり勉強させられていましたし。

 

父親が特に厳しく、将来のキャリアのためには勉強を最優先に考えろと言われてきました。

そのため、父は僕が部活をすることにも反対でした。

 

――ということは部活などはしていなかったのですか?

いえ、サッカーと野球をしてきました。

中学校の頃は地元にサッカーのクラブチームがなかったので野球部に所属していたのですが、小学校と高校はサッカー一色でした。

そこでの環境も非常に厳しいものでした。怒鳴られたり竹刀で叩かれたりすることもあるほどでした。

 

――そんな環境にいて、反抗しようとは思わなかったですか?

反抗できるような環境ではなかったです。

反抗したら殺されると思っていましたから(笑)

ただ、無理やりにでも何かに真剣に取り組む姿勢はこの時についたと思います。

 

 

――高校に入学してからは何か変わりましたか?

高校に入学してからも、厳しく教育される環境は変わりませんでしたね。

でもこの頃から、何か言われても結果を出して見返すことを覚えました。

 

勉強では入学当初は学年で360人中330位で、親に色々と厳しく言われました、当然なんですけど。

自分でもさすがにやばいなと思って、勉強して1位にまで成績を上げたんですよ。

 

ただこんな経験から、自分は少しやれば他の人よりもできるという意識が出てきました。

親や優秀な兄の影響もあり、他の人を見下すことが多くなったように思います。

 

――大学はどこを志望していたんですか?

現役の時は名古屋大学を受験しました。正直受かると思っていたのですが、落ちてしまいました。

滑り止めの大学も受けていなかったため浪人したのですが、予備校での周囲の学生のレベルが高く馬鹿にされることが多々ありました。

 

でもここでも勉強して成果を出し、見返しました。

なのでまた一層プライドが高くなりました(笑)

 

ですが、そんな中受験した受験した一橋大学にも失敗してしまいました。

合格発表のあと3日間は、ただただ無心で、食事もまともにとりませんでした。

 

――志望校でない大学に通うのは抵抗があったのでは?

最初のころは「なぜ自分がこんなところに行かなければいけないんだ」と思い、とにかく大学から離れたかったですね。

なので、英語を頑張って留学に行こうと考えていました。

 

ですがクラスの友達と遊んだりするうちに、完全にそちらに流されましたね。

2回生の終わりまで、夜に遊んで、昼まで寝てまた遊ぶといった生活をずっと続けていました。

 

――その時はどんな気持ちでしたか?

遊んでいる時間は楽しかったです。

でも、家に帰ってしばらくすると「自分は何をしているんだ」と虚しくなることもよくありました。

ずっと何かに取り組み続けてきた人生だったので、何もしていない自分に嫌気がさしていたのかもしれません。

 

人との繋がりが人生を変えた

――実際に行動が変わったのはいつ頃でしょう。

2回生も終わり春休みに入った頃、東京で就職していた兄と電話をしました。

兄は小さいころから優秀で、試験等にも失敗したことがなかったんですね。その兄から、「このままだと将来やばいよ」と言われたんです。

 

「何とかなるでしょ」と思いつつESを見てみると、確かに「やばいな」と思いました(笑)

学生時代に頑張ったことなどなく、ただ遊んでいただけだったんで。

「また大学受験みたいに失敗する」「人生の選択肢が狭まる」と危機感を覚えました。

 

そこで、ある後輩に連絡を取りました。前までその後輩は自分と同じように遊んでいたのですが、その時には学生団体を立ち上げていました。何か変わるかもしれないと思い、連絡してみたんです。

 

そしたらイベントを開催するというので、参加しました。

そこには今まで会ったことのないような、自分の夢を追いかけている学生が大勢いたんですよ。

 

そんな人たちと話して、2年間という長い時間を遊びに費やしたことめちゃくちゃ後悔しました。

まずは環境から変えようと思って、たばことかお酒をやめて、これまで一緒に遊んでいた友人とも遊ぶのをやめました。

 

――どんな後悔をしたんですか?

何もしていない自分への後悔ですね。

あれだけスポーツや勉強に取り組んできたのに、今の自分は何もしていない。

もしもっと早くから社会とか自分について知ることの大切さに気が付いていれば、この2年間、というより大学の4年間で何でもできたのではないかと思いました。

 

ただ、後悔ばかりしても仕方がないので「あと2年間どうやって過ごそう」と考えるようにしました。

 

――この時に何か新しく始めたことはありますか?

イベントで会った社会人との繋がりで、新しくサッカーサークルに入りました。

そこでの経験が今の自分に大きな影響を与えています。

 

理由は2つあって。

1つ目はコーチとの出会いです。そのコーチはただサッカーを教えるのではなく、サッカーを通して人格形成をするということを目的に教えているんですね。

その人から人生の軸を持つ重要性や、他の人のことを考えて動くことを学びました。

 

2つ目は仲間との出会いです。

サークルで会った人たちは、誰に対しても平等に接したり、学力を自慢するそぶりを全く見せたりしませんでした。

これは当たり前なのかもしれませんが、僕にとっては本当に大きな衝撃でした。

これまで、自分ができて他の人ができない時は見下すことが多かったんですけど、彼らを見て、自分の器の小ささを感じました。

この時から何か他の人ができていないのであれば、見下すのではなく、フラットな関係で受け入れるようになりたいと思うようになりました。

 

――話を伺っていると、他の人の影響を大きく受けているように思います。

兄、後輩、イベントであった学生、コーチ、サークルの仲間など、一緒にいる人の影響は本当に大きいと思います。

また、新しい出会いが自分の人生を変えたという実感があるので、人との繋がりは本当に大切だと思っています。

 

――団体を立ち上げたのもこの頃ですか?

サークルに入って3か月ほど経った7月ごろ、東京のイベントで会った社会人の方から「団体を立ち上げないか」と誘ってもらいました。

でもその時僕は自信がありませんでした。今までリーダーのような経験をあまりやったことがなく、自分に務まるか不安だったからです。

 

でも、自分がした後悔を他の人に味わってほしくないという思いが強くあったので、「Kyo Today」を立ち上げる決心しました。

 

――実際に立ち上げてみてどうでしたか?

この前開催したイベントを通して、考え方が変わった学生を目の当たりにしました。

座談会も、時間が終わっても全然質問を終えてくれない学生ばかりでした(笑)。

そんな人たちを見て、自分が信じていることが他の人にも伝わっているのだと思い、非常に嬉しかったです。

 

 

――最後に、これからの「Kyo Today」の未来を教えてください。

関東と関西では大きな温度差があります。

関東の方が情報量も多く人も多いので現状は仕方がないのかもしれません。

しかし、学生の持っているポテンシャルは全く相違ないと思います。

つまり、関西でも関東と同じような力を学生が発揮することはできると思っています。

ですので、関西を関東以上に盛り上げていきたいと思っています。

 

「今日から」、「京から」社会を変化させていきます。

まとめ

山下さんと服装が被った

 

自分がした後悔を他の人に味わってほしくないと話す山下さん。

遊びにふけった後悔が大きかった彼だからこそ、その思いの強さが伝わりました。

人との繋がりが人生を大きく変えるという言葉も、彼が実体験に基づいて話しているだけ説得力が非常にありました。

 

今後の「Kyo Today」の躍進に期待が高まります。

 

 

今回の記事を読んで「Kyo Today」に興味をもたれたら、Twitterやホームページのチェックをお願いいたします!

また、2月9日に「社会に求められる人材」について学生と社会人の2人がそれぞれ講演するイベントを開催します。もしよろしければそちらにもお越しください!

 

Kyo Today

Kyo Today Twitter

この記事を書いた人: ことぶき(京トーク編集部)
京トーク編集部です。 大好きな京都で生活をし、京都に住んでいる人や京都を訪れる人に、もっと京都を楽しんでほしい!と思い、日々記事を更新。 チームの仲間たちと共に京都の魅力を発信していきます!

コメントする

※コメントは京トーク編集部にて確認後、公開いたします。
※お名前は未入力でもOKです。お気軽にコメント下さい!

関連記事